カヤトースト食べ比べ
カヤトーストの二大有名店であるヤクンカヤトースト(Ya Kun Kaya Toast)と、トーストボックス(TOAST BOX)でカヤトーストを食べ比べしてみました!
カヤトーストとは
カヤトーストとは、カヤジャム(カヤとも呼ばれる)を塗ったトーストで、シンガポールでは朝食や、午後のティータイムのお茶受けとして人気です。カヤジャムとはココナッツミルクと卵を原料にした甘いジャムで、パンダン(pandan)という植物の葉を使った独特な色と香りとが楽しめるのが特徴です。このパンダンリーフは豊富な薬効作用を持つそうで、皮膚病、消化不良、腹痛、発熱、糖尿病、不妊症に効果があると言われています。シンガポールではよく緑色のスイーツを見かけますが、大抵はこのカヤ風味のものがほとんどです。
ヤクンカヤトースト(Ya Kun Kaya Toast)
1940年代にコーヒー屋台として始まったヤクンカヤトースト。シンガポールでも歴史あるカヤトースト店のひとつです。ちなみにヤクンとは創業者の名前Ah koonからきているそう。
いちばん人気はやはりカヤトーストセット(4.8$)。セットにはカヤトーストと、温泉卵2つ、ドリンクがセットになっています。ドリンクはコーヒー、紅茶、ミロ(Nestle Milo)から選ぶことができます。ちなみに、シンガポール人はミロが大好きなようで、ローカルなお店ではどこに行ってもドリンクメニューにミロがあります。こちらではマイロと発音するそう。
カヤトーストをローカルスタイルで味わうならば、おすすめのドリンクはKOPI(コピ。砂糖とミルクたっぷりのコーヒーのこと)です。休日の朝が遅めのシンガポール人はブランチの感覚で、あまーいコピとあまーいカヤトーストを食べるそうです。
たっぷりのバターとたっぷりのカヤジャムがサンドされた薄めのトースト。カリカリに焼かれたトーストに甘いカヤジャムとバターの塩気が絶妙にマッチしています。ローカルスタイルで頂くならば、セットの温泉卵に醤油を垂らし、かき混ぜてカヤトーストを付けて食べてください。甘いカヤトーストに塩っぱい温泉卵?と味が想像しづらいのですが、これがもう癖になるほど絶品です。
ヤクンカヤトーストではお土産用のカヤジャムも販売しています。小さいボトルの2個セットが6.0$、大きいボトルが4.8$ドルです。カヤジャムはスーパーでも買えますが、ヤクンカヤトーストのカヤジャムは甘さとカヤのバランスが良く、わたしの中のカヤジャムランキングの上位に入るおすすめの一品です。
トーストボックス(TOAST BOX 土司工坊)
1960〜70年代に普及したコピと呼ばれるNanyang(南洋)スタイルのコーヒーをコンセプトにしたカフェです。2005年にフードコートで始まったトーストボックスは急速に普及し、今ではシンガポールに70以上の店舗があります。
おすすめはカヤトーストセット。こちらも同じくカヤトーストと温泉卵2つ、ドリンクがセットになって5.4$です。トーストボックスのカヤトーストは、外がカリっとトーストされたふわふわの生食パンが特徴。中のカヤジャムもクセが強くなくとても食べやすいです。同じく醤油をかけた温泉卵に浸けて食べるのがローカルスタイルです。トーストボックスでも同じくお土産用のカヤジャムが販売されています。
どこのお店も開店が遅めのシンガポールですが、カヤトーストを提供するお店は朝早く7時ごろからオープンしていることが多いです。お店によってそれぞれテイストの異なるカヤトースト、色々試してみてはいかがでしょうか?